だいたい全部決める
設計事務所の仕事は、設計と監理にわかれます。
設計は文字通り、図面を作る作業。
監理は、工事現場で図面通りに工事が進んでいるかをチェックしたり、
図面段階より具体的に、色や素材を指示したりします。
この監理は、設計と同じか、それ以上に重要だと思っています。
子供部屋の壁掛けエアコンの設置位置を検討している、監理業務のひとこま。
こんなの業者さんに任せておけば良い、というわけにはいきません。
監督さんに即席で、エアコンの大きさのベニヤを用意して貰いました。
同じく、コンセントの位置とか、照明の位置とか、そんなことも全部、
現場で決定していきます。
もちろん、僕の独断ではなく、クライアントの意向をお聞きしながら。
服を買う時、ポケットの位置とか、ボタンの色とか、裏地の素材とか、
色々と気になるじゃないですか。
数千円の物であっても、納得してお金を払いたいですよね。
ましてや、住宅なんて、とても高価な物。
監理がある事によって、より多くの物事を自分達で納得して決定していきながら、
家造りを進められると思っています。