既設建物
見積りの開封間近。
期待と不安が入り混じる、僕らにとっては楽しくない時期です。
さて、前回の書き込み内容とも関係しますが、リノベーションの場合、
既設の建物の状況をできるだけ把握する事が、工事が始まってから
手間やお金の追加が発生する事をおさえるのに、重要だと思います。
当然、壊してみないとわからない部分はでてきますが、
そこは知識と経験と、あとは勘でカバー(笑)
今回はそれに加えて、とても助かったのが、この図面。
40年ほど前に、弊社で設計させて頂いた時の手描き図面です。
クライアントが大切に保管しておいて下さいました。
構造的な補強がどこに入っているか、通し柱はどこなのか、
そんな事が読み取れます。
デザイン的な変更と共に、現代の基準と同程度の耐震性を持たせるのが
リノベーションの意図でもあるので、この図面はとても役立ちました。
僕が描いた今回の図面が、ずっと先の誰かの役に立つのかわかりませんが、
そうなる事を目指して、日々の仕事に取り組むべきだと、
僕と同い年くらいの図面を前に、改めて思います。