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雑想ノート

もはやアート 左官の壁

by 渡邊 隆弘

最近、岐阜市本庁舎へよく出かけます。
つい先週のこと...
ホールの片隅に信長公の人形が来庁者を出迎えているではありませんか!

しかし、注目すべきは信長公ではなく、その奥の屏風と言いますか、衝立。
左官職人 挟土秀平 氏による 左官(土壁)による作品が展示されていました。
その仕事は、左官の枠にとどまらず、大河ドラマ「真田丸」の
タイトルバック等も手がけられていて有名です。

今や時の人ではありますが...
実は、私がこの建築の世界に飛び込んで駆け出しだったころ、
もう15~16年前にもなります。
秀平さんのアトリエにお邪魔し、その仕事ぶりを見させて頂いたり、
諸先輩方の後についてお仕事をさせていただいたこともあり、
その当時の記憶が蘇ってきます。

天然の土だけで表現されるその仕事は、色彩や表情は繊細であり、
且つ、力強さで満ち溢れています。
古民家などで感じる土のぬくもりなんかは、その感覚と
似ているのかもしれませんが、絵画と同じくすべての人を魅了します。

左官による土壁は、もはやアートです。

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