リノベーションスタート。
「長良川沿いのリノベーション」の現場がスタートです。
既設建物を活かしながら、外構の整理、建物の改修を行います。
既設建物は、昭和55年に建った、鉄筋コンクリート3階建てで、
37年前の建物ですが、高価な材料が使用され、繊細な仕事がされ、
当時のクライアント拘り、設計者、施工者の努力の跡を感じます。
その一つをご紹介。
2階の浴室の入り口、厚さ1oセンチもある御影石に繊細な加工がしてあります。
赤い印、御影石を約5ミリ削り、段差を作ることで脱衣に水がいかない納まり、
青い印は、お風呂側に水勾配がとってあり、
黄い印は、左から建具がレールを走り枠に当たる部分、
木枠と同じ加工が石にもしてあり、建具がこのシャクリにきちんと入って、
機密性を確保するのです。
素晴らしく繊細な仕事がしてあり、ここだけ見てもこの建物の
価値がわかります、恐るべし37年前の仕事です。
非常に、もったい無いのですが、この浴室は解体させて頂き、
37年前の仕事に負けない、繊細かつ大胆なリノベーションを
したいなと思ってます。
目の前は、金華山と長良川というロケーションでのリノベ、
乞うご期待下さい。