窓の外
定例会議の前には、建物の中をグルッと見て周る様にしています。
1週間分の工事の進捗状況を確認しながら、気になる点を探します。
今回は2階の窓からの景色に目が留まりました。
天気が良いのもあって、明るくて気持ちがいい。
それに、南側のお宅は平屋で瓦屋根しか見えないし、
さらに奥の住宅も、あんまりコッチを見ていない感じ。
それ故の、解放感。
クライアントのご要望で、ここにはアルミ製のバルコニーの設置を
予定していましたが、この景色を一緒に見ながら、
「取止めにしませんか?」とご提案。
隣りで眺めるクライアントには、2つ返事で快諾して頂きました。
想定していた布団干しも、ちょっと夜風にあたるのも、
「別に屋根の上に直接でいいじゃん」と思えるくらい、
ここに既製品のバルコニーは相応しくないです。
これは残念ながら、僕らも設計の段階では把握しきれていませんでした。
実際に建物ができてきて、そこから見て初めてわかる事。
そういう事は沢山あります。
なので、現場で「見て」「考える」事がとても大事なんです。