検討材料
図面を使って何度か打合せをしていくうちに、
それまで見えていなかった問題点が、ちらほらと出てきます。
今のご自宅で、毎日当たり前に行っている事、
ずっとそうだったから、理由もなく今もそうなっている事、
それらは、新しい家ではどうなるのか。
お庭の倉庫にしまってあるストーブはどこに行くのか。
古くからある、大量の書籍はどうするか。
毎日何気なく手入れをしている植栽は、どこで面倒をみるの?
考え出すとキリがないくらい。
検討材料は増えていく事だろうと思います。
ですが「今」に慣れてしまっているクライアントにとっては、
なかなか新居での生活は想像しにくい物だと思います。
ですから検討材料が検討材料として見えてこないかもしれません。
打合せの会話の中で、検討材料を炙り出していく事が、
僕らの仕事の第一歩だと思っています。
出てきた問題の解決策は、あとでみんなで考えればいい。
雑談の中にもヒントがあるかもしれません。
僕らの価値観を押し付けるなんて失礼な話。
耳を傾けるって、大事なこと。