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池田のリノベーション

手間

by 小川 賢二

僕らの設計する住宅のほとんどは、
大理石とかタイルの場合を除き、無垢のフローリングを使います。
これはもう、見た目も、肌触りとか、温かみの様なもの、
総合的に考えて、カラーフロアと呼ばれる合板の床材とは比較になりません。
ですが、日本の多くの住宅やマンションにおいて、無垢のフローリングは
少数派だと思います。
なんでだろ。
コストがかかるし、経年変化で色が変化することだとか、
傷が付きやすいと思われているとか?
変に潔癖所な日本人は、いつまでもピカピカしている既製品の安心感を
求めているのかもしれません。
価値観は色々なので、一概には言えませんが、なんとも僕は悲しい。

そんな無垢のフローリングが、既製品よりコストがかかってしまう
原因の1つがこれかと思います。
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大工さんが1枚づつ張っていかないといけないんです。
それも1枚ずつ、色や柄が違うので、隣り合う板との相性を見ながら。
家中をこうして1枚づつ張っていくんですよ?
そりゃもう、手間なんてものじゃないけど、手間をかけた仕事は絶対に良い。

というか、「良い」から、その為に一生懸命、手間をかけるんだと思う。

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