特定天井
では、普通じゃない天井とは何か、という話をする前に小難しい話をしなければなりません
2011年の震災で、ホールなどの天井板が外れて落下する、という被害があったのですが、
それを受けて国土交通省が2013年8月に「安全上重要である天井および天井の構造耐力上安全な構造方法を定める件」という告示をし、
2014年4月から施行されました
この告示というのは、建築基準法を補完するもので、その時勢に合わせた条文・規制・あるいは規制緩和が加えられます
施行以後に建てられる建築物は、建築基準法に加えてその条文を満たしている必要があります
今回の告示の内容は、天井が吊り天井で、かついくつかの条件にあてはまる場合、その天井は安全につくりなさいよ、
ということになるのですが、その条件にあてはまる天井=特定天井です
この条件というのは一般住宅の天井ならまず間違いなく該当することはないので設計業務に影響することはないのですが、
これまで記入していた確認申請書の書式が少しだけ変わってしまったんですねぇ・・・
と嘆きながらも、震災以後の法整備を感心しながら実感しています
最後に、
吊り天井という言葉を画像検索すると、すごいプロレス技が出ますので、ご注意を。