色塗り
普段のお客様との打合せでは、実施設計まで進むと色のついた図面を用意することはありません
実際の仕上げの色を正確に表現できるわけでもなく、
かわりに外観・内観CGでイメージはつかんでいただけるかな、と
ではなぜこのような手間をかけたかと言えば・・・
主に歴史的町並みを保存する目的で、条例で建物の色彩に規制が設定されることがあります
岐阜ではあまり聞かない条例だったのですが、今回の物件はその稀なケース
普段は無彩色の立面図に色をつけ、
市の任命した景観アドバイザーの先生方にお伺いを立てる、ということだそうで
といってもやはり実際の色とは乖離があるので、正確には「マンセル値」という指標を用いて議論が進むはずです
線だけで表現された図面に色をつける、塗り絵みたいな作業
いつもは無機質で無愛想(そこが良いところでもある)な実施図面がちょっと可愛くなりました