設計士。
前々回は、10年前に設計させて頂いた住宅の増築の事を書きましたが、
今度は別の設計士さんで建てられた住宅のリフォームのご提案をします。
これから、そういうお仕事は増えるんでしょうね。リノベーションってよく聞くし。
ご提案する前の準備として、既設の住宅の設計図をお借りして、
CADで図面を描き写しました。
20年前の図面です。
当然、手描きですね。パッと見で、綺麗だなーと思える図面でした。
僕ら世代は、すでにCADが広まっていましたから、手描きの経験はゼロ。
描き間違えたらどうするんだろ、とか、色々気になりますね。
また、この図面を描かれたのは、小学校の頃から一方的にお名前を
存じ上げていた、岐阜の設計士さんです。
友人の実家を設計した方で、僕の中の設計士像、第一号かもしれません。
そういう意味もあって、非情に感慨深く図面を眺めさせて頂いています。
しかし、手描きの図面というのは、
自然と設計士さんの考えていた事が伝わってくる気がして不思議です。
きっと、手描きの大変さがあるが故に、余計に「言いたいこと」みたいな部分に、
力が入っているのかもしれません。だからこそ伝わってくる。
僕らにはCADがあって、誰でも均一な図面は作れるようになったけど。
将来の後輩や、若き設計士さんに、想いが伝わるような図面を描けているだろうか、と。
年末特有の、自分を振り返る感のなか、想う。