BLOG
設計事務所の現場監理は、住宅の性能や品質がしっかり保たれて
工事が進められているかだけではなく、
意匠的にスッキリ納められるように、いかにシンプルに見えるかを思いながら
監理しています。
それは、時として職人さんとの対話の中から見出されることもあります。
こちらのシーンは、庇まわりの納めについて、板金屋さんと話をしているところです。
機能的に漏水が無いようにすることは大前提。
それに付け加えて見た目も肝心です。
遠目で見ると、あまり見えないところではありますが
一つ一つを大切に納めることが大切だと感じます。
大柄で、厳つい風貌の職人さんですが、真摯に話を聞いて、対応していただけます。
その道のプロとの対話は、非常に楽しいです。
如何にして知識を盗むか。その盗んだ知識をどのように活かすか。
これも監理の面白さだと思います。
先週末は製作家具の打合せを行いました。
こちらの現場では、Ｉ型のキッチンとその背面の収納、
そして、洗面とＷＣのカウンターを家具屋さんにお願いします。
水廻りなんかは、奥様の拘りの場所の一つでもあります。
ホテルの様な洗面にあこがれ、水栓やタオル掛け等お気に入りのものをチョイスし、
既製品では味わえないモノを造っていきます。
形状や使い勝手は事前にカタログや現場のモックアップにて確認していますので
今回は色味を入念に打合せです。
数えきれないくらいのカラーがあるので、そこはイメージに合うものを事前にピックアップし
ＣＧを踏まえながら選んでいきます。
さて、しばし出来上がりまでお時間頂き待つとしましょう。
床には結構好んでチークの無垢フローリングを使用します。
特に、フローリングの張り合せ部分を糸面と言いますが、
目地の隙間が出ないタイプのモノを選定します。
これを一枚一枚張り合せていきます。手間もフローリング本体の単価もお高めなのですが
色合いも他のインテリアにも合わせやすいですし、
足触りもＧｏｏｄなのです。
２階は寝室や子供部屋などのプライベートゾーンなので、
お値打ちなフローリングになるのですがね。
何事もコストバランスが大切です。
一時、金額調整時には、安価なフローリングになりかけましたが、
家族で一番多くの時間を過ごすＬＤＫには良いモノを使いたい！
先日のGWを利用して、クライアントに収納部材を調達して来てもらいました。
クローゼットに納まるIKEAの引出とズボンハンガーです。
まるっとIKEAの収納ユニットはあるのですが、合わせると結構なお値段になる。
しかし、大工さんでは、引出は作れない．．．
引出収納など家具工事で造ってしまうと高価になる．．．
そこで、既製品のお値打ちなもので代用しようという試みです。
大工さんとIKEAのコラボ。
購入部材と、何処に配置するかの図を奥様お手製で
分かりやすく色分けしていただきました。
このクローゼットは奥様拘りの一つ。
ピッタリ納まりよく使えるようにします。
手前のベニヤと端材で造られたテーブルのように見えるものは
購入予定のダイニングテーブルのサイズに合わせて大工さんに
造ってもらったものです。
恐らく、実際に作業台として使うとペシャっといてしまうでしょう。
コレで何を見たかったかと言うと．．．
ダイニングテーブルに天井から下がってくるペンダントライトの位置を
測りたかったからです。
テーブル廻りの動きに支障が無いか？とか、
図面では感じずらい所なんかを立体的に検討しました。
奥様推薦のペンダントライトが取り付けられる予定ですので、
キレイに見え、ペンダントが映えるように余念がありません。