BLOG
僕の家は築40年近い中古の住宅です。
当然、古いがゆえに不便な所があちこちにあります。
が、設計士なんぞをやっているものですから、
多少の不便さは自分で直しつつ楽しく住んでいくぜ、と思って早5年。
住み始めてしまうと、手を掛けるのが億劫になってくるものですね。
最初にガッツリとリフォームしておけば良かった、と思う所だらけ。
庭なんかも、昔の趣味ですから、大きなモミの木があったり、
立派な松だとか、玄関前には池があって、灯篭があって、という状況でしたが
ようやく重い腰を上げ、近所のトルコ人に解体をお願いしました。
解体屋さんにはトルコ人が多いんですって。僕の近所では。
まあ、倒れてきそうだった大谷石の塀も池も庭石も無くなりましたが、
この先の事を考えてなさすぎ。
どーしよー。
仕事なら、色々アイディアが出そうなものですが、
自分の事となると、色々な事を考え過ぎて、決められない。
何かしら、まともな状態になったら、また報告します。
いつのことやら。
土曜日、友人と二人で徹明町のオーストラリアンバーへ行きました
オーストラリアンバーと言えど、オーナーがオーストラリア人というだけの一般的なワイワイとしたバーですが、
あらゆる国出身の岐阜在住外国人が集っていました
外国人×バー、こうなると海外ドラマのパーティシーンで見るような、初対面の人同士が自己紹介からフランクに会話を始めるあの光景が目の前に・・・
というか、僕も巻き込まれます
僕の英語力:「海外旅行で欲しいものは買えるけど、レストランでは注文した物が実際に目の前に出されるまでわからない」レベル、で
なんとか会話を繰り広げるうち、オーストラリア人の青年アンドリューに職業を聞かれました
待っていましたこの質問、すかさず
「architect!」(日本語訳:建築士!)
と答えたわけです
ちなみに、日本における「建築士」と「建築家」の違いは、「士」が有資格者、「家」は自称あるいは他称、
無資格者が建築士を名乗ると罰せられますが、建築家と名乗ることには法律的ペナルティは科されません
でも、こうなると逆に自分を建築家、と名乗るにはなかなかハードルが高いし、
かといって建築士と名乗るのは嘘は無いにしても響きが弱々しいというか、馴染みが薄い・・・そもそも会社員だし・・・
なんて悩みはニュアンスを理解できない英語には皆無!
と気軽にいたらアンドリューに僕の期待よりもはるかに大きな尊敬を抱かれたみたいです
海外では建築士は医師、弁護士に並ぶ最高峰資格として扱われているという話はよく聞きます
試験の難易度というよりは試験を受けるまでに高等専門教育+高等実務経験を数年要する国が多く、
ゆえに有資格者は厚遇を受け、社会からの信頼や尊敬も篤いわけです
なので日本の試験に受かっただけ(それでも十分にすごいって声をお待ちしています)の僕を褒め称えてくれたアンドリューには
今更ながらわずかな罪悪感を抱いていますが、嘘はついていないので、まぁいいか