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現場ブログ

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学園町のリノベーション

現場で

by 小川 賢二

学校の授業、若しくは怪しいセミナーの様ですが。
監督さんが壁に貼りつけたテープを頼りに、
TVの位置と、その下のTV台の高さを決めている所です。

前回の書き込みの通り、現場で決められる事は現場で検討します。
電話やメール、写真にCG、想いを伝えるツールは色々ありますが、
百聞は一見にしかず、その方針は揺るぎようがありません。

床から60cmと言われて、正確にイメージできる人はいますか?

僕はできません。

だったら実際の場所で、ちゃんとメジャーで測って、
イメージではなく、現実を見た方が良いに決まっています。

ネット通販は便利ですが、出来る事なら試着室で試してみる。
自分の中のイメージほど、自分をわかっていなかったという経験、何度もあるでしょう?

収納

by 小川 賢二

内装工事が進む中、製作家具の検討をしています。

設計時にご提案したリビングの家具です。
TV台となる下部の収納には、AV機器はもちろん、
その他の雑多な物が納められるよう、通常より少し大きめに、
TVの両サイドには、ガラスの扉の付いたショーケース的な
収納を付けていました。

しかし。
天井が貼られて、壁の下地もできつつあり、
リビングの広さや、TVとの距離感、その他の部屋の収納量、
そんな色々な事がうっすらと見えてきた今、
設計時とは違う方針も浮かんできます。

それは、このスペースに限った事ではありません。
設計時には、とにかく収納を増やそう!というのが第一義でしたが、
思ったよりココが広いとか、ここの収納はまだ足りないとか、
収納は有りがたいけど部屋の印象としては邪魔かな、とか。

これも現場で検討をするからこそ生まれる発想。
紙の上では見えてこない、建物全体のバランスが見えてきます。

何事もバランス良く、それを心がけて現場で試行錯誤を繰り返します。

趣味の部屋

by 小川 賢二

住宅の居室には、それぞれの部屋ごとに
相応しい仕様がある物だと思います。
水廻りにタイルを使ったり、和室に畳が敷かれるように。

音楽鑑賞をご趣味とされているクライアントの書斎は
こんな仕様になっています。

既に貼られている天井の石膏ボードの上にも、
フローリングの下にも、この真っ黒の遮音シートが
施工されています。
遮音シートの外側には、吸音材としてのグラスウールが
溢れんばかりに詰め込まれており、防音性の高い仕様になっています。

皆さん、色々なご趣味や生活スタイルをお持ちだと思いますが、
住宅に合せて、仕方なくそれを制限するのではなく、
より楽しむ方向に住宅の仕様を合わせる、僕ら設計事務所なら
それが可能だと思っています。

窓の外

by 小川 賢二

定例会議の前には、建物の中をグルッと見て周る様にしています。
1週間分の工事の進捗状況を確認しながら、気になる点を探します。
今回は2階の窓からの景色に目が留まりました。

天気が良いのもあって、明るくて気持ちがいい。
それに、南側のお宅は平屋で瓦屋根しか見えないし、
さらに奥の住宅も、あんまりコッチを見ていない感じ。
それ故の、解放感。

クライアントのご要望で、ここにはアルミ製のバルコニーの設置を
予定していましたが、この景色を一緒に見ながら、
「取止めにしませんか?」とご提案。
隣りで眺めるクライアントには、2つ返事で快諾して頂きました。

想定していた布団干しも、ちょっと夜風にあたるのも、
「別に屋根の上に直接でいいじゃん」と思えるくらい、
ここに既製品のバルコニーは相応しくないです。

これは残念ながら、僕らも設計の段階では把握しきれていませんでした。
実際に建物ができてきて、そこから見て初めてわかる事。
そういう事は沢山あります。

なので、現場で「見て」「考える」事がとても大事なんです。

断熱材施工

by 小川 賢二

定例開始と共に、町内に響き渡る太鼓の音!
町内というか、何故か知りませんが、現場に向かって
叩いてくれています!

この町内では、昔からお祭りでは太鼓の演奏が行われている様です。
朝寝坊をして、太鼓の音で叩き起こされる事もあったとのこと。

打合せメンバー勢揃い、みんなでパフォーマンスを拝見して、
しっかり目を覚ましてから、定例会議を行いました。

さて現場は、壁に発泡ウレタンの断熱材がビッシリと施工され、
天井にもグラスウールがたっぷりと敷き込まれています。

力強い太鼓の音までは遮断できませんが、
気密性や防音性が随分と高まり、居住性が確実にアップしつつあります。

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