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学園町のリノベーション

電気設備

by 小川 賢二

照明器具やコンセント等の位置を
電気屋さんが用意してくれた施工図を基に検討しています。

原案は、弊社が設計時に決めたものですが、
実際の空間に身を置いて、改めて図面を見てみると
やはりイメージと違う部分が出てきます。

頭の中で図面上を歩き回って、
玄関に入ったらこんな明るさかな、とか
ここで照明を点けて、こっちで消したいな、とか
たぶん携帯の充電はこっちでするかな、とか。
そんな検討を繰り返して、変更案を作っています。

今までの経験と想像力が物を言う作業であると同時に、
設計者として楽しい時間でもあります。

新旧

by 小川 賢二

屋根が架かって、これから外壁の下地工事に入るところです。

画像は、新旧の構造体が入り混じった様子です。
色の濃いワイルドな部材が40年物。
白っぽい爽やかな部材が今回の工事で造った部分です。

今の材料は、工場で製材されて来るので
角もカックカクで綺麗でよいのですが、
昔の材料の、丸太感が全開の表情も悪くないです。
残念ながら天井内に隠れてしまうんですけどね。

そうしてまた、40年位は天井裏で過ごして頂いて
次は80歳の姿で日の目を見るのかもしれません。
なんだかタイムカプセルの様。
どこかにコッソリ落書きでもしておこうかな。

と、40年前に同じように思った大工さんが
ノラクロでも描いててくれたら、とてもロマンチックでしたが、
見た感じ、すごく真面目に仕事をされた様です。

現場変更

by 小川 賢二

新築とリノベーションの、一番の違いは
現場を見ながら、設計変更をしたくなる所かもしれません。

建て方の後、2階に上がって、骨組みの状態の室内を見渡した直後、
窓の形状や大きさを変更しましょうと、ご提案しました。

想定していた柱や梁の位置が、実際は少し違っている所があって。
窓の形変えてもいいんじゃん!と、もっと窓大きくできるじゃん!が
発覚した為です。

事前の調査の段階で、もっと精密に調べる事ができていたら
こんな事にはならないわけですが、そんなのはっきり言って無理ですし、
これはこれで、リノベーションの面白さだと自己暗示をかけて
更なる変更箇所を探して周りたいと思っています。

上棟

by 小川 賢二

年明けから始まった工事ですが、
いよいよ本日、上棟を迎えました。
おめでとうございます。

ちょっと曇り空となってしまいましたが、
高く伸びるクレーンの姿は、朝から気持ちが良い物です。

この日の為に、2階の床下地を先行して造って頂いたので、
足場にしがみつく必要もなく、余裕で撮影。
手前に見えている柱や梁は既設、その奥で大工さん達が作業している部分が
本日、組み上げている新設部分です。
新旧の材料のハイブリットは、普段は見ない珍しい景色です。

無事に上棟を終えると、これから徐々に、細かい部分の検討が始まります。

ベテラン

by 小川 賢二

既設は40年ほど経った、そこそこ年期の入った建物でしたが、
今回の工事をお願いしている監督さんも年代物です(笑)

なので、僕らがチェックする施工図は、今時珍しい手描き図面です。

今はCADで図面を描くのが当たり前なので、手描きの面倒さを
危惧するのですが、監督さん曰く、手描きの方が楽なんですって。
と言うか、たぶんパソコンが苦手なだけだと思いますけど、
本人がそれでいいなら、無理強いする事もありませんわね。

真っ直ぐな線を引いたり、寸法を描き込んだり、どう考えても手描きの方が
手間が掛かると思いますが、電卓を弾きながら鉛筆を走らせる事で
より理解度は深くなるのかもしれません。
テスト勉強も文字を書く事で、効率があがる場合もありますね。
きっとそんなの。

経験や慣例は、必ずしも正しい事ばかりではありませんが、
今回の様な工事は、それを必要とする場面が多くありそうです。
頼りにしていますよ、監督!

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