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雑想ノート

もはやアート 左官の壁

by 渡邊 隆弘

最近、岐阜市本庁舎へよく出かけます。
つい先週のこと...
ホールの片隅に信長公の人形が来庁者を出迎えているではありませんか!

しかし、注目すべきは信長公ではなく、その奥の屏風と言いますか、衝立。
左官職人 挟土秀平 氏による 左官(土壁)による作品が展示されていました。
その仕事は、左官の枠にとどまらず、大河ドラマ「真田丸」の
タイトルバック等も手がけられていて有名です。

今や時の人ではありますが...
実は、私がこの建築の世界に飛び込んで駆け出しだったころ、
もう15~16年前にもなります。
秀平さんのアトリエにお邪魔し、その仕事ぶりを見させて頂いたり、
諸先輩方の後についてお仕事をさせていただいたこともあり、
その当時の記憶が蘇ってきます。

天然の土だけで表現されるその仕事は、色彩や表情は繊細であり、
且つ、力強さで満ち溢れています。
古民家などで感じる土のぬくもりなんかは、その感覚と
似ているのかもしれませんが、絵画と同じくすべての人を魅了します。

左官による土壁は、もはやアートです。

完全分離の二世帯住宅

by 戸野部雅也

前々回「あえて重厚感」で紹介した住宅に続き、
二世帯住宅の新案件をいただきました。
前回のCGは大きな庭を共有した二世帯住宅でしたが、
今回は「完全分離」で、というご注文を頂いてます。
完全分離とはその名の通り、全く別の世帯として暮らす間取りです。
リビングはもちろん、浴室など水廻りも別になります。

そして今回の外観がこちら。
一見わかりづらいですが、手前の壁の右奥にもう一世帯分建ってます。
左奥はビルトインガレージです。
視線を完全に遮断するために高めの壁が設けられています。
縦長の敷地ということでゾーニングが重要になってきますが、
各世帯に庭を設け、高壁で仕切ることによって、
きれいに嵌ったプランになりました。

工場

by 小川 賢二

工事監理中の、鉄骨造の工場に使う材料検査を行う為、
鉄骨の製作工場に行ってきました。

巨大な工場の中を、これまた巨大なクレーンが動く音。
飛び散る溶接の火花と、焦げた匂い。
油っぽい空気、圧倒的リアリティ。

僕らは環境の整ったデスクで、簡単に図面を作成していますが、
実際に物を造っている現場は、もっともっと危険でワイルドです。
ただの四角も、僕らが思っている以上に、簡単でなかったりするし、
その苦労はデスクからは見えません。

僕らも苦労をしていない事はないですが、
それとは、また種類と質の違う苦労。

もっともっと色々な事を知りたい。
そんな事を思わせてくれる、とても良い経験になりました。

食料品売り場

by 内藤和揮

週末の午後は名古屋へお出掛け。

その理由は、現在進行中の店舗の改築の
参考資料集めです。

(写真はエスカレーター正面の冷蔵ケース)

場所は名古屋駅の高島屋地下二階の食料品売り場です。
大学時代に名古屋を通って大学に行っていましたが、
ここまで来たことはなく、
美味しそうなものが多く、目移りしてしまいました。
特に、果物が配置してある冷蔵ケースは、
鏡貼りで反射してとてもキラキラしていました。
思わずジュルリと感じてしまうほどです。
と、ここまで食べ物のことで、肝心な寸法取りを忘れて危うく本末転倒に。
レジの動線は非常にスムーズで、人が流れるようなレイアウト。
エスカレーター正面には暖色系の商品が並んでおり、
食欲をそそられる配置です。

一通り資料が集まり、お店の雰囲気も確認でき、
さっそく、週明けからプランに反映していきます。

絶妙。

by 向井 一比古

今日から2月。日曜日の4日は、春の初めの立春なのですが、
また来週は寒いようで、暖かい春は少し先ですね。

弊社の打合せ室には、昔、ベルギーのがらくた市で見つけ
横長の画角とアントワープ港の絵が気に入り
衝動買いした絵が掛かっています。

ある日の夕方、その油絵にスポットライトのように
日差しが当たってました。

道路向かいの住宅の窓に太陽光が当り、
その反射で太陽光が、ブルーの壁と油絵に当り
光のコントラストが絶妙で感動的でした。

日々の設計で、光の入り方、風の抜け方をよく考えますが、
改めて、太陽光の力強さを感じた夕方でした。

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