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到底、プロの図面とは思えない、僕のモニタの絵。
新しい計画の外観デザインを考えています。
当初に思い描いた形を残しつつ、平面の変更に合わせたり、
クライアントの好みに合わせたり、予算に合わせたり。
様々な条件とデザインとの折り合いをつけている所です。
工事費を下げる為にも、そもそもデザインの趣向的にも、
よりシンプルな形状の方が良いのですが、
それを押し切るが故に、構造で無理が出て材料費が
高くなるんじゃないか、とか。
多面的に考えないと難しいのが建築。
平面らしい絵を描いてみて、立面っぽい絵を描いてみて、
構造部材の検討をしてみて、また平面を見直して。
実際の図面は全く増えていきませんが、
こうしてパズルを解く様な思考で、絵を描いている時間が好き。
ピカピカでご紹介した「市橋の家」の銅版が酸化して渋味を増してきました。
ピカピカから、約1ヶ月で色が深くなり、半年後には10円玉色になり
アンティーク感を感じる雰囲気をになってくれると思います。
足元の白い巾木部分には、スチール製のサビ色格子が着き、
現在穴となっている出入り口にも銅版貼りの建具が着きます。
銅の建具が着くと建具はピカピカ、外壁は鈍く、渋い表情になっており、
その後、建具も酸化が進み、やがて壁と同色になりると思います。
花が咲いたり、紅葉したりと同じで
こういう経年変化も、楽しみの一つになると思います。