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昨日のブログにあります景観アドバイザーの先生方にお伺いを立てるべく
行ってまいりました市役所へ。
景観アドバイザーの先生方は、建築、デザイン色彩、緑化の
様々な分野の専門の先生方たちです。
アドバイザー4人に対し私一人。場所は市役所の会議室。完全にアウェーです。
どんなことを言われるのか少々ドキドキしながら扉をノックしましたが、
皆さま紳士です。笑顔で迎えていただきました。
少しほっとして、概要を説明させていただきました。
特に植栽の樹種とか、外構フェンスの材料についてのアドバイスを頂きました。
景観といえば、
岐阜市役所北に建設中の巨匠、伊藤豊雄先生設計
「ぎふメディアコスモス」の足場が外れていました。

マロングラッセのようなとんがり帽子がすごく気になりました。
(ちょうどお昼時でお腹がすいていましたので...)
こちらの建物は岐阜の象徴となるような建築です。
「ぎふ」らしさであったり、すごく考え込まれた色彩計画なんでしょう。
普段のお客様との打合せでは、実施設計まで進むと色のついた図面を用意することはありません
実際の仕上げの色を正確に表現できるわけでもなく、
かわりに外観・内観CGでイメージはつかんでいただけるかな、と
ではなぜこのような手間をかけたかと言えば・・・
主に歴史的町並みを保存する目的で、条例で建物の色彩に規制が設定されることがあります
岐阜ではあまり聞かない条例だったのですが、今回の物件はその稀なケース
普段は無彩色の立面図に色をつけ、
市の任命した景観アドバイザーの先生方にお伺いを立てる、ということだそうで
といってもやはり実際の色とは乖離があるので、正確には「マンセル値」という指標を用いて議論が進むはずです
線だけで表現された図面に色をつける、塗り絵みたいな作業
いつもは無機質で無愛想(そこが良いところでもある)な実施図面がちょっと可愛くなりました