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確認申請では何種類かの書類の提出をすることになります
岐阜県内の物件の場合、
・確認申請書
・計画概要書
・建築工事届
少なくとも上記3種類の書類の提出が必要です
といっても確認申請書以外には図面の添付は不要で、記入する内容も基本的には全く同じ、
計画概要書にいたっては確認申請書の一部と様式を共有しています
こちらの計画概要書は、一般の閲覧に供されるもので、
その地域の建築主事にて保存・公開されているので、しかるべき手続きを経れば誰でも閲覧が可能です
こちらには「付近見取図」と「配置図」の添付が必要で、
なぜか計画概要書に関しては書式の指定が厳しくて、どうしてもA4一枚にこの2つを収めろ、と言われます
実は、これが地味に手間を要する作業で、
これまで描いてきた図面をもとに、用紙に収まるよう配置図の縮尺を変更し、それに合わせて書き込む文字の大きさを調整する・・・
しかも付近見取図も載せないといけないので配置図用のスペースはどんどん小さく・・・
建物の規模が大きいほど、この手間が大きくなります
そこである時僕は閃きました
両面にそれぞれ付近見取図と配置図を載せればいいんじゃないか、と
当然、弊社のプリンターさんには両面印刷、なんて機能は搭載されておりませんので、
そこは手差しの印刷×2回、で無事A4一枚に収めることに成功
幸い、これまでのところこの方法で提出した計画概要書に注文がついたことはございません
昨日のブログにあります景観アドバイザーの先生方にお伺いを立てるべく
行ってまいりました市役所へ。
景観アドバイザーの先生方は、建築、デザイン色彩、緑化の
様々な分野の専門の先生方たちです。
アドバイザー4人に対し私一人。場所は市役所の会議室。完全にアウェーです。
どんなことを言われるのか少々ドキドキしながら扉をノックしましたが、
皆さま紳士です。笑顔で迎えていただきました。
少しほっとして、概要を説明させていただきました。
特に植栽の樹種とか、外構フェンスの材料についてのアドバイスを頂きました。
景観といえば、
岐阜市役所北に建設中の巨匠、伊藤豊雄先生設計
「ぎふメディアコスモス」の足場が外れていました。
マロングラッセのようなとんがり帽子がすごく気になりました。
(ちょうどお昼時でお腹がすいていましたので...)
こちらの建物は岐阜の象徴となるような建築です。
「ぎふ」らしさであったり、すごく考え込まれた色彩計画なんでしょう。
普段のお客様との打合せでは、実施設計まで進むと色のついた図面を用意することはありません
実際の仕上げの色を正確に表現できるわけでもなく、
かわりに外観・内観CGでイメージはつかんでいただけるかな、と
ではなぜこのような手間をかけたかと言えば・・・
主に歴史的町並みを保存する目的で、条例で建物の色彩に規制が設定されることがあります
岐阜ではあまり聞かない条例だったのですが、今回の物件はその稀なケース
普段は無彩色の立面図に色をつけ、
市の任命した景観アドバイザーの先生方にお伺いを立てる、ということだそうで
といってもやはり実際の色とは乖離があるので、正確には「マンセル値」という指標を用いて議論が進むはずです
線だけで表現された図面に色をつける、塗り絵みたいな作業
いつもは無機質で無愛想(そこが良いところでもある)な実施図面がちょっと可愛くなりました