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学園町のリノベーション

撤去図

by 小川 賢二

いよいよ設計期間も終盤戦です。

今回の図面は撤去図。
リフォームするに伴い、内外部で解体撤去する箇所や範囲を示す図面です。
普段は、0から新しい建物を想像して図面を描き進めますが、
撤去図の場合は、今ある物をどう壊すかを考えるという逆の作業。

現に目の前に物があるわけなので、考えるのは簡単そうですが、
壊した後の工程との絡みがあり、どこをどの程度解体するか、
意外と頭を使います。

昔、現場で会った解体屋さんが、頼まれた住宅ではなく
そのお隣さんを解体してしまった、という武勇伝を笑いながら話されてましたが、
笑ってられる度胸は僕にはありませんので、慎重に作図を進めています。

設備打合せ

by 小川 賢二

今回は設備関係の打合せをしてきました。

ここで言う設備とは、以下の様なもの。
・給排水設備    (水やお湯の必要な箇所、便器やタオル掛け等の器具)
・換気空調設備 (換気扇やエアコンの機種や位置)
・弱電コンセント (コンセントや、TVとかTELのジャックの位置)
・照明設備    (照明器具の種類や位置)

最初から決まったフォーマットも何もありませんので、
建物の外観や間取りと同じ様に、設備関係も全て自由に決められます。
これは設計事務所での家造りのメリットの1つかもしれません。

打合せでは、それぞれの設備について、
僕らなりの発想で手描きのスケッチをして、クライアントとご相談します。

これは照明設備のスケッチ。
赤いのが照明器具の位置、青文字が器具の種類、黒丸がスイッチの位置。
部屋の明るさや照らし方の事もさることながら、
宅内での動線をイメージして、スイッチの位置ご提案します。

ダイニングテーブル上にある、ペンダントライトとダウンライトのスイッチが、
それぞれ反対面の壁に設置された家に住む僕としては、
この配置はとっても重要。
7年住んでも、いまだに、どちらがどちらのスイッチか把握できていません

そんな思いをする人を1人でも減らす為、
一生懸命、想像力を働かせてご提案をしています。

構造

by 小川 賢二


会長と一緒にお邪魔して、2階の床をぶっ壊した時の写真です。
新築の木造住宅であれば、ほぼオートマチックに構造の考え方が
決まっていくのですが、リノベーションの場合は、どうしたって既設の
建物の構造を加味して考えないといけません。
これが難しい。

今回の計画に限らず、
木造住宅の構造は、まず軸組工法と2×4工法とに分けられますが、
その先も、色々な考え方や材料の使い方があって、
絶対にコレといった答えはありません。
それは時代や技術の進歩でも変わりますし、設計者の意図によっても
違ってくるものです。

ただ、どの構造でも間違いなく共通しているのは、
建物と、そこに住む人をしっかりと守れること。

リノベーションを経て、改めて何十年と使える建物になる様、
もう少しの間、頭を捻ります。

ガレージ

by 小川 賢二

平面のプランがほぼ決まり、
外観もなんとなく方向性が見えてきて、
建物の計画はまとまりそうなのですが。

次なる議論の的は、ガレージ。

近所に学校や公園が多く、砂埃で車が汚れやすいとの事。
外観のCGにも、アルミの既製品のカーポートを付けていましたが、
果たしてコレで、愛車を守る用を成すのか?
しっかりと建築的にガレージを作った方が良いのか?

建物のデザインを考えれば、カーポートはちょっと切ないです。
ガレージを作った方が、車も汚れにくく、建物の見た目も良いと思います。

が、そこに立ち塞がるのが「予算」と言う大きな壁!

クライアントの英断をお待ちしている間、
その他の部分の図面をコツコツと進めています。

by 小川 賢二

外観の検討を進めています。
今回の計画では、前面道路以外からはあまり建物が
見えないので、道路側が建物の顔となります。
検討中のCGを所長に見せたところ、
「ピノキオの顔みたい」と酷評されました。
まさに「顔」ではあったんですが。

建物の外観を決めるのは、形状や屋根の形、色や素材、
それに加え、窓による影響が大きいと思います。
窓の形や大きさ配置するバランス。
間違えるとピノキオになってしまうのです。

当然、外からの見た目だけではなく、内部からの見え方や使い方、
周囲との関係も影響してきますから、決定するのは簡単ではありません。

何度かCGを作り直しながら、
キリッとしたハンサムに仕立てたいと思っています。

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