次へ
既設建物の手描き図面です。
日付の欄には昭和54年とあります。
昭和52年に生まれた僕には、手描きでの作図経験はありません。
とても気が遠くなる様な密度で描かれた図面通り、
37年経った既設の建物は、本当にしっかりとしていて、
使う材料の進歩や、工法の違いはあれど
学ぶべき事の多い建物でした。
そんな建物の一部を壊し、造り替えることに
同じ設計者として、少し気が引ける想いもありました。
それでも、現代の住み方に合わせて、より良い生活を実現する為にと
知恵を絞って、このプロジェクトに取り組みました。
見てくれの結果は、満足できる物となりました。
使いやすく、カッコよくなった、と胸を張れる場面も多くあります。
あとは、同じように年月を重ねた時。
僕がまだ設計士をやっていたら、
息子さんからリフォームの相談をして頂けたらな。
新しく建てるのも、それは素晴らしいです。
でも、使える物や、繋げたい想いがあるなら。
リフォーム楽しいですよ。
是非。