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池田のリノベーション

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by 小川 賢二

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既設建物の手描き図面です。
日付の欄には昭和54年とあります。
昭和52年に生まれた僕には、手描きでの作図経験はありません。

とても気が遠くなる様な密度で描かれた図面通り、
37年経った既設の建物は、本当にしっかりとしていて、
使う材料の進歩や、工法の違いはあれど
学ぶべき事の多い建物でした。

そんな建物の一部を壊し、造り替えることに
同じ設計者として、少し気が引ける想いもありました。
それでも、現代の住み方に合わせて、より良い生活を実現する為にと
知恵を絞って、このプロジェクトに取り組みました。

見てくれの結果は、満足できる物となりました。
使いやすく、カッコよくなった、と胸を張れる場面も多くあります。

あとは、同じように年月を重ねた時。
僕がまだ設計士をやっていたら、
息子さんからリフォームの相談をして頂けたらな。

新しく建てるのも、それは素晴らしいです。
でも、使える物や、繋げたい想いがあるなら。
リフォーム楽しいですよ。

是非。

浴室

by 小川 賢二

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浴室は、リフォームの前も、タイル貼の床と壁。
流行りがあるのでなんとも言えませんが、
ちょっと時代を感じてしまうタイルの柄でした。

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リフォーム後はこちら。
同じく壁にはタイル、床には十和田石という
肌触りの優しい、浴室に適した天然石を貼りました。
滑りにくく乾きやすいので良く使う材料です。

また、浴室をタテヨコ共に30センチほど広げたので、
浴槽も大きくなり、洗い場も広くなりました。

当然、シャワーヘッドなどの金物も新品になって、
新築との違いは、ほぼありません。

リフォームって、想像以上に何でもできてしまうのです。

外部

by 小川 賢二

家族構成の変化に伴う間取りの変更や、
キッチンをはじめとした設備機器の刷新等と並んで、
クライアントが今回のリフォームを決意された要因の1つだと思われるのが
外壁や屋根の修繕です。
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写真は2階にあるバルコニーですが、建物の北側に位置していることもあり
湿気も多かったのでしょうか、外壁の汚れが目立ちました。
また床のモルタルにも劣化がみられ、防水的な観点からすると寿命も近そう。
漏水の危険性は否定できませんでした。
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という事で、外壁は全て洗浄を行い、割れや欠けのある箇所は補修し、
保護膜の強い塗料で塗り替えを行いました。
床も同じ様に補修をした後、防水工事を行いました。

今回は鉄筋コンクリート造ですが、木造でも鉄骨でも同じ様に
年月を経ることで建物にダメージが蓄積されます。

どの建物もいつかはこうしたメンテナンスが必要になりますが、
しっかりと手を加えていけば、長く使い続けることができるんです。

作って、壊して、また作って、というだけが建築ではありません。

キッチン

by 小川 賢二

キッチンも造り替えました。
ちょっとこの画像は解体中でいかにも散らかり過ぎなので
クライアントに怒られそうですがw
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以前はLDとの繋がりが薄くて、コンロもシンクも壁に面していた為
料理をする部屋という印象が強いかと思います。
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シンクをアイランド型に変更して、リビングを向きながら
家事を行う事ができるようになりました。
LDとの境の壁がなくなって、明るくもなりました。

写真を見て気づきましたが、以前のシステムキッチンは、
腰から下の収納について、開き扉が多いように思います。
今回もそうですが、家具工事でキッチンを造らせて頂くと、
収納の仕方も自由自在。
収納は全て、使いやすい引き出し収納にしました。
レンジやトースターなどの機器も、家具内に収納してスッキリです。

LDK

by 小川 賢二

こちらも随分と変わりました。
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奥に見えている壁を無くして、オープンなキッチンに。
「LD」だった部屋が「LDK」になりました。
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このゾーンは生活する上で、どうしても物が増えて行きますので、
TVボードや、キッチンのカウンターを製作家具で造り
収納を確保しています。
また、この部屋に限った事ではありませんが、
照明器具のデザインに、時代を感じることが多くありました。
天井に付いていた大きな照明器具を、ダウンライトに変更すると同時に、
間接照明でスッキリと室内を明るくすることで、
部屋も広く見える気がします。

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