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スペイン旅行から帰ってきました。
マドリード、トレド、バルセロナを三日で巡るという
ハードなスケジュールでしたがとても良い旅行でした。
まずは、初日の目的地であるスペインの首都マドリード。
マドリード王宮を始めとする各所を散策したのちに、
世界3大美術館と呼ばれるプラド美術館へ。
ガイドさんによる案内でラス・メニーナスなど有名な絵画を見て回りました。
絵画を通して作者の熱情を感じられたように思います。
ちなみにプラド美術館は来年で創立200年だそうですよ。
それに向けて現在は外装工事中。
微妙にタイミングが悪かったようです。
スペイン旅行紀 続 へ続く…
先週末に、長良子正賀の家の1年点検にお伺いしました。
1年が経つのは、本当に早いなぁ~と感じております。
監督さんと建物周囲を一周し、異常が無いかを確認。
クライアントへ不具合が無いかをヒアリング。
そんな点検を1年という区切りで行います。
大半は、1年過ごしてどうでした?
イメージした動きができています?
というような感想や世間話で時間が過ぎるのですが...
私としては、その感想が点検と同じくらい重要です。
その感想の中から、次へ繋がる設計のヒントが沢山得られます。
喜んで頂いている、使い勝手の良い収納。
期待以上の効果があった布団干しスペース。等々
その逆で、改善の余地がある部分も然りですが...
クライアントの生声は、設計の糧です。
週末と、平日の夜はDIY。
使っていない部屋を、子供や僕が使える様に
思い付きに任せて工事をしています。
「将来ここが自分の部屋になる」という事に感づいた娘は、
フローリング張り作業を、自ら手伝い始めました。
写真は床にボンドを塗る娘の仕事ぶり。
なぜか、この時だけは僕の事をお父さんではなく、
「棟梁」と呼んできます。可愛い奴です。
さて、床張りの他にも、間仕切り壁を建てたり、
テーブルや本棚を作ってみたり、壁の漆喰やペンキ塗りをしてみると、
職人さん達の偉大さを身を持って知る事になります。
仕事の時は、床のフローリングのわずかな隙間も気にしますが、
実際、材料も建物も完全なる直線や直角ではないですし、
人の手で行う作業の限界もあります。
そういう事を体感しているのと、していないのとでは、
描く図面のリアリティが変わってくるんじゃないかな、と。
内藤君は来年の資格試験に向けて、頑張っている様ですが。
頭に詰め込む計算式や、聞いた事もない専門用語よりも。
建築士として設計を行う為に、大事な経験や苦労や工夫や、
もっともっと色々が、身近な現場にも転がっているはずなんだよなあ。
と小言を残し、娘の待つ現場に、棟梁は帰ります。