
年末が近づくこの時期の恒例の光景。
事務所内の整理整頓が、空いた時間に徐々に進んでいます。
使われないであろう古いカタログを捨て、本棚を拭き、
必要な物はサイズや種類を揃えてピシッと並べる。
整理とは、乱れた状態を整えたり、不要な物を取り除くこと。
整頓とは正しい位置に片付けること。
数日後に、なぜあのカタログを捨ててしまったのか、と
後悔するのも含めて年末年始のルーティーンです。
住宅設計に於いては、この整理整頓を考慮する事が、とても大事です。
押入れや納戸に詰め込んでおけ、なんてのは前時代的。
どこに何をどれだけ仕舞うか、僕らもクライアントも一生懸命、
想像力を働かせます。
設計打合せの、大半はこの作業かもしれません。
それくらい大事。
しかし、日々の業務でそんな事を行っているのにも関わらず、
僕の身の回りは何故に。
仕事中のデスクの上、引出しの中、カバンの中、車の中、
未だに催促をされ続ける、実家の自室のゴミの山。
そもそも整理整頓の意義は、物や情報を整える事で、
次の作業や行動をスムースに進める事。
それに加えて、整然とした環境に身を置く事で、
自分の心を整える事かもしれません。
「人生の半分は整理整頓である。」
ドイツの諺だそうです。
整理整頓をしっかりすれば、残りの半分は楽しめる、的な。
準備が大事、みたいな事でしょうか。
自分の為に正しく整理整頓できる、そんな人になりたいと思う師走。
一方で、整理整頓なくして、うまいこと人生の過半数以上を
楽しめたらな、とも思ってしまう昼休み。
きっとまだ当分、うまく片付けられない。