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雑想ノート

プライスレス

by 小川 賢二


静岡県袋井市にあるエコパスタジアムです。
年に数回、ジュビロ磐田や清水エスパルスが公式戦を行い、
2002年の日韓ワールドカップでは、髪型が爆発的に流行った、
あのベッカム様もプレーした競技場です。

普段、FC岐阜の試合を観戦する、長良川競技場とは
規模もデザインも全く違い、迫力もすごい。
そんな立派な競技場で、なぜか息子が試合をする機会に恵まれ、
観戦に行ってきました。

5万人収容のスタンドは圧巻ですが、
観戦する保護者の数はスッカスカ(笑)
若干、拍子抜けですが、こんなピッチでプレーするなんて
息子にとっては、たぶん人生で一度きりです。

そんな息子のプレー時間、およそ20分。
それを見る為に、朝から高速を飛ばすこと、2時間半。
往復5時間。
高速代、ガゾリン代、息子の遠征費(宿泊代)。。。

設計士として、スタジアムのデザインに
大きな刺激を受けたとはいえ、
思い出はプライスレス、と言い聞かせるには
ちょっと厳しい週末でした。

近所のブロック塀

by 内藤和揮

2018年6月18日の大阪北部地震で、小学校のブロック塀が
倒れ児童が犠牲となった事故がありました。
その後、政府が動き、通学路、避難路に面するものには
撤去費用の補助を頂け、安全な塀に造り直すこととなりました。

事務所近所の塀も対象になり、ご近所の持ち主さんからの
依頼で申請等のお手伝いをさせて頂きました。

撤去前

撤去後

地震でブロック塀が倒れた際、その瑕疵は持ち主になるそうです。

東南海地震が30年以内に起きる確率は88%、高確率です。
建物だけでなく、塀等も耐震対策の必要性を感じます。

300キロの交換。

by 向井 一比古

外構工事が進んでいる長良川沿いのリノベーションの現場
完了検査の際、吹き抜けのガラスに傷が見つかり
メーカーさんの保障でガラス交換が行われました。

その交換するガラスが大きい、w3.24xh2.15
8mm+空気層6mm+8mm=22mmの厚さ、重さ300キロ。
外すのは12名のガラス職人さん、一人25キロの計算です。

不良ガラスは、外され、クレーンで吊り、トラックに乗せお持ち帰り
すぐに新品のガラスを設置しました。
300キロガラスの取り換え、2時間かかりましたが
職人さん達の段取り、チームワーク良さに感心しました。

ガラスの傷は、製造過程での傷だそうです。
不良品のお菓子に当ったような事故でしたが
大きさ、重さが半端なく、めったに遭遇しない珍事件。
クライアントと
こんなこともあるんやねーと、違う意味でも感心しました。

スペイン旅行紀 終

by 戸野部雅也

マドリードトレドと続き、
とうとうやってきましたバルセロナ!
待ちに待ったサグラダ・ファミリア!

若干の曇り空ですがこの迫力には微塵も影響なし。
近づくとその迫力は更に増します。
ファサードは東と西の二面あり、
彫刻のテイストが全く違うことで差別化しているようです。

内部にはステンドグラスがこれでもかと設置されており、
色とりどりの光が内部を照らしていました。

エレベーターで塔の上部まで登り、
徒歩で400段近く降りてまいりました。
デスクワークの僕にはなかなか辛いものです。
膝が笑ってましたよ…

サグラダ・ファミリアは現在着工から136年。
完成は2026年予定です。
生誕のファサードには完成予定模型が造られ、
いよいよ大詰めと言ったところ。
完成後にはまた来たいものです。

 

いなご

by 渡邊 隆弘

古民家再生の本座敷の天井は、竿縁天井です。
和室の天井としては、とてもスタンダード。

一見、現在のスタンダードと、違いは無い様にも見えますが
150年前のそれは、その歴史を感じられる部分が多々ありました。

一つは...
無垢の板を使用していること。
現在は、ベニヤに薄い杢目の突板を貼った材料が
多く流通しているかと思います。

二つ目は...
天井板の木目が柾目を使用していること。
木目には、大きく分けて柾目と板目の2種類があります。
弊社では、中杢と言われる板目を用いる場合が多いです。
例えば、木曽川の平屋の和室も竿縁天井の板目(中杢)ですね。

弊社会長、大工さん曰く、
「むかしは、柾目の方が格式があったんじゃ」とのこと。

最後に...
その天井を裏から見てみると...
クサビのようなモノで、板と板を固定している物体が見ることができます。

『いなご』と呼ばれるモノで、材質は竹。
一つ一つ手で削ってカタチ作られています。
私は教科書でしか見たことがないです。

和室のカタチは今に引き継がれていますが、
その仕様と技術の違いを垣間見た貴重な機会でした。

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