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長良子正賀の家の現場視察に行きました。
今回のポイントは鉄骨屋根の納まりです。
木造の建物では鉄骨を使うことがないため
鉄骨の下地等がどうなっているか観察してきました。
軒天は鉄骨に下地を固定して直行するように野縁を掛ければいいのかと
写真を撮りつつ勉強させてもらいました。
やはり、図面に描くにしても実際にどう取り付けるかなど、
イメージが重要なためこの機に構造をしっかりと把握したいです。

次に視察に行くときは断熱も吹き終わり、下地も見えなくなる頃合いです。
そこで、透過して内部を頭の中でイメージできれば、
納まりも自然と理解できていると思うので、
しっかりと目に焼き付けておきたいと思います。
蔵のリノベーションの解体模様です。
先回のご報告から、よりスケルトンになり、手直しをする土壁以外の
間仕切壁は、柱梁を残し取っ払ってしまいました。

明治初期から建っている蔵ですが、整然と立ち並ぶ柱と
湾曲する丸太の梁は、その歴史と同じく年を重ね趣を感じ、
存在感のあるものに感じます。
そして、建築に携わる我々でも滅多に目にすることが無い土壁。
その工程も目にすることが出来ました。

竹を編んだものに、ワラ、スサ入を練り込んだ土が塗り込められています。
土壁で造られた壁は、調湿効果もあり、耐力的にも強かったりするのですが
このような仕上げをする現場が減っているのはとても残念です。
世の中の新しい物に、ついていけるかどうか、というのは
気持ちが若いとか、そういう精神論かと思っていましたが、
どうやらそれだけでは無い様で。

日々、家事に奔走されている奥様方には常識なのでしょう。
お昼の買い物のスーパーで、セルフレジなる物に初遭遇。
スーパー的には人件費も減るし、レジの数も増えて混雑解消、
なるほど、便利な物だろうと機械の前に立ってみたものの。
立ってるだけ。さっぱり使い方がわからない。
いや、ちゃんと色々な説明を機械に貼り付けて頂いているんですよ。
なのに、全然うまく情報が頭に入ってこない感じ。
機械の前で立ち尽くす40歳。
40にして惑いまくり。
結局、そんな人の為にいらっしゃるであろう、説明要員のお姉さんに
丁寧に教えて頂きました。
子供達を見ていると、説明書も読まずに新しいゲームを始めます。
サッカーもピアノも、次々と新しい事を平気でこなします。
勘が鋭いのか、理解の速度が速いのか。
確かに、自分もついこないだまでは、そうだった気がします。
常に新しい事に興味を持ったり、チャレンジする姿勢が
大事なのかな。
年齢を重ねるほど、そういう機会が減っていきますからね。
とりあえず今日は、暇そうにしていらした説明要員のお姉さんに、
久々のお仕事を提供できて良かったと、無理矢理ポジティブに考えます。