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雑想ノート

300キロの交換。

by 向井 一比古

外構工事が進んでいる長良川沿いのリノベーションの現場
完了検査の際、吹き抜けのガラスに傷が見つかり
メーカーさんの保障でガラス交換が行われました。

その交換するガラスが大きい、w3.24xh2.15
8mm+空気層6mm+8mm=22mmの厚さ、重さ300キロ。
外すのは12名のガラス職人さん、一人25キロの計算です。

不良ガラスは、外され、クレーンで吊り、トラックに乗せお持ち帰り
すぐに新品のガラスを設置しました。
300キロガラスの取り換え、2時間かかりましたが
職人さん達の段取り、チームワーク良さに感心しました。

ガラスの傷は、製造過程での傷だそうです。
不良品のお菓子に当ったような事故でしたが
大きさ、重さが半端なく、めったに遭遇しない珍事件。
クライアントと
こんなこともあるんやねーと、違う意味でも感心しました。

スペイン旅行紀 終

by 戸野部雅也

マドリードトレドと続き、
とうとうやってきましたバルセロナ!
待ちに待ったサグラダ・ファミリア!

若干の曇り空ですがこの迫力には微塵も影響なし。
近づくとその迫力は更に増します。
ファサードは東と西の二面あり、
彫刻のテイストが全く違うことで差別化しているようです。

内部にはステンドグラスがこれでもかと設置されており、
色とりどりの光が内部を照らしていました。

エレベーターで塔の上部まで登り、
徒歩で400段近く降りてまいりました。
デスクワークの僕にはなかなか辛いものです。
膝が笑ってましたよ…

サグラダ・ファミリアは現在着工から136年。
完成は2026年予定です。
生誕のファサードには完成予定模型が造られ、
いよいよ大詰めと言ったところ。
完成後にはまた来たいものです。

 

いなご

by 渡邊 隆弘

古民家再生の本座敷の天井は、竿縁天井です。
和室の天井としては、とてもスタンダード。

一見、現在のスタンダードと、違いは無い様にも見えますが
150年前のそれは、その歴史を感じられる部分が多々ありました。

一つは...
無垢の板を使用していること。
現在は、ベニヤに薄い杢目の突板を貼った材料が
多く流通しているかと思います。

二つ目は...
天井板の木目が柾目を使用していること。
木目には、大きく分けて柾目と板目の2種類があります。
弊社では、中杢と言われる板目を用いる場合が多いです。
例えば、木曽川の平屋の和室も竿縁天井の板目(中杢)ですね。

弊社会長、大工さん曰く、
「むかしは、柾目の方が格式があったんじゃ」とのこと。

最後に...
その天井を裏から見てみると...
クサビのようなモノで、板と板を固定している物体が見ることができます。

『いなご』と呼ばれるモノで、材質は竹。
一つ一つ手で削ってカタチ作られています。
私は教科書でしか見たことがないです。

和室のカタチは今に引き継がれていますが、
その仕様と技術の違いを垣間見た貴重な機会でした。

スペイン旅行紀 続

by 戸野部雅也

前回のに続き、
次に訪れたのは、古都トレド。
古都の名にふさわしい歴史と雰囲気がある城塞都市です。

トレドの玄関・太陽の門を通り、
町が一望できる坂道からのファーストショット。
カテドラル(トレド大聖堂)と
アルカサル(軍事博物館)も眺めることができます。

続いて旧市街地を探索。
カテドラルと目指して石畳とレンガの町並みを歩きました。

近くで見ると造形の細かさと存在感に圧倒されます。
内部の聖壇も豪華なものです。
聖壇の壁の意匠は、下から見た時にどの意匠も同じ大きさに見えるよう
徐々に高さを上げる工夫がされています。

このカテドラル、1226年から建設が始まり、1493年に完成と
実に270年近くの長い時間を掛けて建てられました。
内部には歴代司教のお墓もありますが、
完成を見ることなく亡くなった方も多いでしょう。

いろいろ感じることはありますが
最たるものとして宗教の力ってすごい
と月並みな感想を抱く僕でした。

スペイン旅行紀 終 へ続く

会長と

by 小川 賢二

作図中の図面が、会長の目に入った途端、
構造に関する検討と指摘が一気に始まりました。

構造的に気になる所、気を付けたい所、工夫したい所など、
じゃんじゃんスケッチをして頂けます。
描いちゃいけない大事な資料にも描いて頂けます(笑)

若い頃は、会長のこのスケッチのスピード感と
押し寄せる大量の知識の波に、怯えながら話を聞いていました。
しかし、なんでも長く続けてみるもので、
ここ最近は、自分でもある程度の方針を練る事ができる様になり、
僕なりの意見も言える様になりました。
まだまだ、1人で正しい答えを出すことは難しいかもですが、
一方的にご指導を受けるだけでなくなってからは、
構造の検討が楽しくなりました。

是非、若いスタッフ達にも、会長のこの有難いご指導に
なんとか食らいつく努力をして欲しいものです。

できるに決まってます。

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